先日ようやく美容室で髪を切ったので、今日はヘナで髪を染めました。
髪が短い方が塗るのが楽なので、カットしたあとにヘナをやることが多いです。
ヘナって年齢を重ねた髪とは特に相性が良い気がしています。
そこでまずは改めて、ヘナとはどんなものなのかをご紹介します。
ヘナってどんなもの?
「ヘナ」とはミソハギ科の植物の名前です。
「ヘナカラー」として売られているものの多くは、ヘナの葉っぱを乾燥させて粉末にしたものです。
ヘナに含まれる色素は、たんぱく質に絡みつく性質を持っているため、その作用を利用してヘアカラーやヘナタトゥーを行うことが出来ます。
化学染料のように暗い髪を明るくすることはできませんが、明るい髪にはしっかりと色が入るため、白髪染めとして人気があります。
一般的に白髪染めは、髪色を変えて楽しむヘアカラーと比べて、染める頻度が高い傾向があります。そうなると髪や頭皮へのダメージが心配です。100%植物性のヘナであれば、その心配を大幅に減らすことが出来ます。
私が感じるヘナの良いところ
ヘナには良いところがたくさんありますが、個人的に気に入っているのは下記のポイントです。
- ツンとした匂いや刺激がない
- 塗ったまま寝る「寝ヘナ」もOK
- トリートメント効果
- 髪にハリ・コシが出る
ツンとした匂いや刺激がない
普通のヘアカラーのようなツンとした強い匂いがなく、頭皮に付着してヒリヒリするといったこともありません。(ツンとした匂いはないけれど、独特の草の香りはします。私はこの匂いが大好きです。)
ケミカルなヘアカラーの場合は、説明書を読んで使い方をしっかりと守らないといけませんが、ヘナはぬるま湯で溶いて塗布するだけなので簡単です。何分以内に塗り終えて、何分経ったら必ず流す、といった注意事項が少ないので扱いやすいのです。
※ヘナは比較的安全とされていますが、誰に対しても絶対にトラブルが起きないわけではありません。
ヘナに限らず、体に塗るものはすべて肌荒れやかぶれなどのリスクを伴います。
初めて使用する場合は、事前にパッチテストを行うことをおすすめします。
パッチテストの方法
※ 使用2日前に実施してください。
※ かぶれ、痒みなどが出た場合は直ちに洗い流し、使用をお控えください。
※ パッチテストで反応が無くても、ごく稀にアレルギー反応が出る場合があります。
- 小さじ1のヘナを小さじ1の水で溶きます。
- 腕の内側に10円玉大のヘナをうすく塗り、自然乾燥させます。
※ ヘナが30分後経っても乾かない場合は、ティッシュペーパー等で拭き取ってください。
※ 入浴時には塗布部が濡れないようにしてください
※ ヘナで肌が染まりますが、徐々に消えていきます。- ヘナを塗って30分後、48時間後に異常がないか観察します。
48時間後に異常がなければ使用してください出典:ナイアード
ナイアードではパッチテスト用のヘナを無料で用意されています。
ヘナを使ってみたいけど、いきなり現品を購入して肌に合わなかったらどうしよう…と心配な方は利用されてみると良いと思います。
塗ったまま寝る「寝ヘナ」もOK
100%植物性のヘナであれば、塗布したまま寝る「寝ヘナ」も可能です。
市販のヘアカラーと違って、ヘナは髪が染まるまでに時間がかかります。市販のヘアカラーの場合は、20~30分以内に必ず洗い流す必要がありますが、100%植物性のヘナの場合は厳密なルールはありません。だから塗ったまま寝るのも可能というわけです。
私はヘナを塗布する時は45Lのゴミ袋をケープ代わりに使うのですが、塗り終わったらそれを頭に巻き付けて結んで、ラップ代わりに利用しています。寝ヘナをするときは、この状態で寝ます。※隙間からヘナが漏れて寝具が汚れる可能性があります。汚れても良いタオルなどを敷いてください。
ヘナの経験があまりない方が、最初から寝ヘナをするのはオススメしません。
まずは説明書通りに使って、慣れてきたら徐々に自分に合ったやり方にしていくのが良いと思います。
トリートメント効果
市販のトリートメントのようなトゥルントゥルンにはなりませんが、髪がサラサラになって自然なツヤが出ます。繰り返し使うほどに効果が出るようで、毛染めとしてではなく、トリートメントとして使われる方もいるほどです。
私は髪がパサつきがちなので、しっとりタイプのトリートメントを選ぶことが多いのですが、そうすると髪が少し重く感じるんですよね。ヘナにはそれがなく、素の状態に近い髪でありながら、仕上がりが軽いのが気に入っています。
髪にハリ・コシが出る
髪にハリ・コシを与える…。
若い頃はこれをデメリットに感じていました。
私の髪は硬い・太い・多い、の3拍子揃った髪質。
そんな私の髪はヘナをすると、よりしっかりとした髪になってしまい、ボリュームが出すぎてしまいます。それでなくても扱いづらい髪が、ヘナをすることで更に扱いづらくなるので困りました。だから若い頃は髪を暗くしたい時に、ヘナにインディゴの混ざったものを時々使う程度でした。
ところが時は流れ…加齢とともに髪が少し痩せてきたことで、ヘナによるハリ・コシのありがたみを感じることができるようになりました。(喜んで良いのか、とても複雑です)
ヘナカラーは、猫っ毛の方、髪にハリ・コシが無くなってきた方には、特にオススメです。
ヘナのデメリット
- 染めるのに時間がかかる
- カラーバリエーションが少ない
市販のヘアカラーのように塗布後の時間を厳守する必要がない一方、染まるまでに時間がかかるというデメリットがあります。忙しい人には向かない方法ではあるかと思います。
次に色について。
ヘナ100%で白髪を染めると鮮やかなオレンジになります。
そこに木藍(インディゴ)を混ぜて、黒や茶色っぽく調整することはできますが、ベージュやアッシュ系の色にしたいと思っても、そのような色を表現することはほぼ不可能です。なので色味に拘りたい場合は、ヘナとの相性はよくないかもしれません。
私はヘナ100%の明るいオレンジ色が好きなので、インディゴなどが混ざっていないタイプを使用しています。今のところまだ黒い髪の方が多いので、白髪がオレンジに染まってもあまり目立ちません。白いままでいるよりは馴染んで自然に見えます。
この先、白髪がどんどん増えたら、派手なオレンジ髪のおばあちゃんになろうと思います。
安定して手に入れやすいナイアードのヘナを愛用しています
初めて使用したヘナがナイアードのものでした。ロフトやハンズなどで取り扱いされていることが多く、手に入れやすいというメリットがあります。
一時期、ネットで別のメーカーのヘナを購入していたのですが、ある時から取り扱いが無くなってしまいました。いつも使っていたものが無くなると、また新しいものを探さないといけなくて、それがとても面倒に感じます。広く流通しているナイアードならそういったことはないだろうと思い、再びナイアードのヘナに戻りました。

ナイアードのヘナ100%の大容量パックを使っています。

こちらのヘナは、100gずつ小分けされた4袋入りで合計400g、定価は3,300円です。
私の髪は顎ラインのボブで、1回の使用量は約50g。そのため、1箱で約8回分になります。
染めるペースが2か月に1回なので、1箱で1年以上使える計算です。
コスパが良すぎます。
また、ヘナは刺激臭がないため、家に猫がいても安心して使えます。
コスパの良さと合わせて、日常使いしやすい白髪染めだと感じています。

我が家の猫は、ヘナを終えた後はふんふんと匂いを嗅ぎに来ます。
猫に匂いをチェックされたら、ヘナ染めは完了です。お疲れ様でした。



