スリーコインズのトイカメラについて
2025年春に発売されたスリーコインズのデジタルトイカメラ。
トイカメラ好きとしてはスルーできず、発売してすぐ購入しました。しかし、私が買ったものは初期不良だったようで、ボタン操作に問題があり、モードの切り替えがうまくできませんでした。当時はどこも在庫切れだったため、交換用のトイカメラは広島からはるばるやって来たものです。
発売当時は、淡い色の4色展開でしたが、新色のブラックとブラウンが先月発売されました。
初代よりもクラシックな雰囲気のカラーで、個人的には新色の方が好みです。店頭では新色・既存色のどちらも常に在庫があるので、品薄状態は改善されたように感じます。
久しぶりに登場した話題性のあるトイカメラ
私はトイカメラが好きなので、新しいものが出ていないか定期的にチェックしていますが、新商品が発売される機会はかなり減ったように感じます。昔と違って、写真を撮るためなら皆スマホを持っていますし、わざわざ低画質で扱いにくいトイカメラで写真を撮る人は減っているのかもしれません。
新作が出たとしても、「トイカメラ」と呼ぶには価格が少し高いものもあります。昔のようにキーホルダーとしてバッグにぶら下げておいて気軽に撮影する、といった使い方ができるものは減った気がします。
そんな中、スリコのトイカメラは2,750円と破格です。
小さくてかわいいトイカメラですが、この価格でなんと液晶画面を搭載しています。
個人的には、液晶画面はあった方が圧倒的に使いやすいです。画面を見ながら撮影しても、思い通りの色味ではなかったり、手振れしてしまうことはあります。ですが、「撮りたい画角で撮れていなかった」は最低限避けることができます。
昔、液晶画面のないトイカメラを使っていたとき、撮りたい写真がなかなか撮れずに苦戦したことがあるので、液晶画面を確認しながら撮影できる方が便利だと思います。（今持っているPaperShootも液晶はないのですが、広角なのでまだなんとかなります。）
トイカメラで写真を撮る理由
今はスマホでもかなり高画質な写真が撮れますし、やろうと思えばいくらでも加工できます。
手軽にきれいな写真が撮れて、撮ったものを加工することもできるのに、あえて少し不便で癖のあるトイカメラを使いたくなるのは、やっぱりその時間が楽しいと感じるからです。
私は上手に写真を撮る技術やセンスはないので、偶然の産物を楽しむような使い方をしています。1枚でも「お！」と思うような写真が撮れていたら十分です。パソコンにデータを取り込むときはいつもワクワクします。この感覚は、何が出てくるかわからないガチャガチャを回すときに少し似ています。
また、トイカメラを持って街を歩いていると、普段は素通りしてしまうようなものでも、ふと撮ってみようという気持ちが湧きます。トイカメラを持つだけで、いつもの景色も少し違った視点で見えるようになるので、それが面白いなと感じます。
作例写真いろいろ
ここから先は、スリコのトイカメラで撮影した写真です。
サイズのみ変更しています。
こういうレトロな風景写真が得意なカメラです。
鮮やかなお花もいい感じに撮れます。
いいなと思う写真は、こんな風にはっきりとした晴天の日に撮影したものが多いです。曇りの日は暗い雰囲気になりやすいので、晴れの日の散歩のお供におすすめです。
スリコのトイカメラで撮る写真は、寝ぼけながら見る淡い夢のようだなと感じます。（褒めてます）
これはかわいいパンです。
おいしいチーズハットグ。
よく晴れた夏の青空。
モードやフィルターもいろいろありますが、基本的にはノーマルで撮っています。
この写真はセピアモードですが、オレンジが強いです。
モノクロ写真。
基本ノーマルで撮っていますが、モノクロもアリかもと思いました。
上のセピアとモノクロ写真のように、左下に日時を記録することが可能です。最初のうちはオンにしていましたが、ない方がすっきりして良いかと思い、途中からオフにして使っています。
太陽の方に向けて撮るとフレアが出やすいです。
同じくフレア。これはこれで味があって好きです。
全体的にこう、ぺっとりとした油絵のような雰囲気です。
ぬりえみたいな落ち葉。
これはガラスのタイルに近づけて撮ったもの。ぐにゃぐにゃです。
ビルだらけの街の中に、ポツンと残されていた踏切信号機。
やっぱり少しくたびれたものを撮ると、しっくりくるような気がします。
トイカメラを使うと、少し雰囲気のある写真が撮れたり撮れなかったりするのが楽しいです。
うまく撮れても失敗しても、どちらに転んでも楽しい。それがトイカメラの良さです。
スリーコインズのトイカメラは、以前よりも手に入れやすくなっていると思うので、気になる方はぜひ店頭でチェックしてみてください。ポケットに入れておくと散歩が楽しくなるカメラです。
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